栄養士のお仕事

ぜひ知ってほしい!病院栄養士のリアルな仕事内容をご紹介 ~栄養管理編~

ミント
ミント
こんにちは。25年もの間、病院で働いた経験のある管理栄養士ミントです。

実際の仕事場(病院)では栄養士はどんなことをしているのか・・・

そんな職種があることは知っている、そんな程度の方が正直多いのではないでしょうか。

ドラマなどで取り上げられることもないですもんね(笑)

医療チームの一員として、それなりに頑張っているのだけど・・・

 

給食管理については先日お話しましたので、今回は管理栄養士のもう一つの仕事である「栄養管理」についてまとめてみたいと思います。

あくまで私が働いていた病院ではという話ではありますが、これから栄養士を目指そうという方に、少しでも参考になればと思います。

また、全然栄養士の仕事を知らないという方にも、ちょっと知っていただけたらとっても嬉しい!…なんて思います。

「給食管理」についての記事はこちら↓

【栄養士を目指すあなたへ】病院栄養士のリアルな仕事内容をご紹介~給食管理編~25年病院で働いた管理栄養士ミントのブログです。管理栄養士を目指す方、栄養士の仕事に興味や不安のある方へ、病院栄養士のリアルな仕事内容をお伝えします。今回は給食管理編。少しでもお役に立てると幸いです。...

栄養管理

患者さんの基本データーを収集

以前は紙のカルテだったので、食事指示や栄養指導依頼などの伝票が届き、栄養士が栄養科独自のパソコンシステムにデーターを入力して管理していました。

ミント
ミント
入院・退院の多い日は大変でしたよ。

電子カルテになってからは、患者データーは病棟や外来でほぼ入力されているので、栄養士が入力することは減りました。

ミント
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代わりに入力することになったドクターや看護師さんは大変になったでしょうけど。
じゃあ、楽になったんですね
ミント
ミント
少しは。でも個人対応や細かい指示内容を自分たちがわかりやすいように、電子カルテに追加でデーターを入力することが多いです。

食事につける名札や調理の際に使う帳票類にこういった内容が印刷できるので、詳しく入れておくとわかりやすくて助かるので、誰が見てもわかるくらいに入力します。

 

 

入院診療計画書・栄養管理計画書の作成をします

入院診療計画書は医師・看護師やその他スタッフと合同で入院中の総合的な計画書を7日以内に作ることになっています。

それは大変ですね!
ミント
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これは義務付けられたから、どこの病院もやってますよ。

その際「特別な栄養管理の必要性がある」と判断された場合に栄養管理計画書を作成します。

必要な栄養量や、病気に対しての食事内容形態などを計画し、実行し、それを評価します。

評価が悪かったらまた計画から繰り返していくことになります。

ミント
ミント
整形外科や皮膚科・眼科入院で「体は元気!」なんて人以外は、ほとんどが対象になるので対応が大変だけど、とても大事なことなんだよね。

でも正直、昔は全然できていなかったから、こうやって決められてやっと栄養士らしい仕事をするようになったんです。(うちはね😅)

 

 

個人対応のための病室訪問

計画を立てていると問題点や注意点が見えてきます。

  • 食事が食べられない患者
  • 低栄養の患者
  • アレルギーのある患者
  • 好き嫌いが激しい患者
  • 小さなお子様など

こういった個人対応が必要な患者さんのお部屋を訪問して、対応するんですよね。

ミント
ミント
患者さんのわがままだけのこともありますが、食べてもらえないとどんな良い治療をしても良くならないので、病棟スタッフとも連携しながら対応していました。

 

食欲のない患者さんや低栄養の患者さんをなんとかしたい!

うちの病院では、基本的にはNST(栄養サポートチーム)の対象に挙げてもらって対応していました。

食事だけが原因ではないことも多いので、総合的な判断をチーム医療で行うという形です。

でも中には、大ごとにして欲しくないという患者さんもいらっしゃるので、主治医や患者さんの意見も尊重しながら対応することが大事です。

 

アレルギーはしっかりと聞き取る

どの程度のアレルギーなのかをしっかり本人や家族から聞いて対応します。

例えば、「大豆アレルギー」といわれても、醤油までだめかどうかなど。

ミント
ミント
中には「肉はダメだけど肉汁はOK」みたいな(それアレルギーか?)と疑わしい人もいるけど(笑)アレルギーだと言われたら信じるしかないんだよね。
調理師さんも大変ですね。

給食を作る側としては、少しでもOKなものが多い方が助かるので、話の持って行き方にも気を配りました。

 

好き嫌いへの対応

好き嫌いまで聞いちゃうんですか?
ミント
ミント
基本的には「対応できません」ということにしてはいました。でも時代が変わったし、なかなかそれでは許されない世の中なのよ(笑)

嫌いなものがちょっと入っただけで「味がする!」「匂いがする!」とその煮物ごと、あるいは全ての食事が食べられなくなる人がいます。

その嫌いなものだけ箸でよけたら問題なく食べられる人もいます。

「鶏肉は嫌いだけど鶏ミンチならOK」な人もいます(笑) よくわからんでしょ?

いろんな好き嫌いがあるから😂 その辺りの確認に行くのも仕事の一つです。

たんぱく質豊富なメイン料理が食べられなくて栄養不足を起こし、治療が進まないなんてことになったら大問題だしね。

「この食材も体には良いんだよ~」って栄養指導も兼ねて、お話して帰ります。

 

こんなこともあります・・・

90歳を過ぎた患者さん、今まで90年間野菜が嫌いで食べてこなかったのに今更「野菜は体に良いから食べましょう」なんて言っても意味がないと思いませんか?

そんな場合は家族とも話して、できる範囲で「ごはん」と「たんぱく質」のおかず、「いも類」という献立でお出ししました。

 

ミント
ミント
ただ、何でも受けて帰ったら調理師さんに怒られます(笑) 
なんだか板挟みですね。

調理師のキャパもあるので、折り合いを見つけるのが難しいところです。

いろいろ個人対応が増えると「間違えて出してしまう」というヒヤリハットも絶対に増えるしね。好意があだになるというか・・・

 

小さいお子様への対応

うちに小児科はないんですが、整形入院では度々子供ちゃんも入院してくるので、「小児食」は3段階用意していました。

でも個人個人で食べられる内容は大きく違いますよね…(親になるとよくわかる)

一番怖いのが、「まだこんなの与えてません!」っていう状況。アレルギーでも起きたら大変です!

必ず家族がいるときに確認に行っていました。

 

お母さん
お母さん
焼き魚とか煮物とか、こんな大人のおかずみたいなの、食べません! 

って怒られたことがあります。

一応食べやすく、可愛らしく子供用に作っていたんだけど。

ミント
ミント
おうちでは何を食べていますか?

お母さん
お母さん
ソーセージとかミートボールとか。子供が魚なんか食べるわけないでしょ! 

と怒鳴られて、投書までされました。

ミント
ミント
・・・これから気をつけますね。

そんなに小さなお子様でもなかったので、それはちょっと違うのでは…とも思いましたが。

うちの子今、3歳だけど魚も煮物も食べるもんな・・・

でも、そんなこともあるので、それからはしっかり確認しています。「〇〇の栄養も大事ですよ」という話も付け加えながら。

 

ミント
ミント
 ちなみにこのお母さまは、もうかなり怒っちゃってたので、栄養について話したところで聞き入れてはくれなかったです。話すタイミングもありますよね。失敗談です

病院では食事内でできる範囲の(子供らしい食事)を調理師さんに頑張って作ってもらっていました。

こども用食器やオムライスに立てる旗、型抜きなんかも用意してね。

少人数しか入院はなくても、努力はしてました。

 

 

これが本業!栄養指導(入院&外来患者さんへ)

栄養指導には個人指導集団指導あります。

指導を行う前の仕事として、資料やパンフレットを作るという作業もあります。作ってしまえば楽ですが、それまではこの仕事も結構大変。

勉強するというのも仕事の一つですね。

 

個人指導

特別治療食が出ている入院患者さんは全員、医師から栄養指導の指示が出るので、毎日数人の栄養指導を行っていました。

個人指導なら15分程度で終わらすようによく言われますが、お年寄りが多い病院だったのでなかなかそんな短時間で終わらない終わらない🤣

ミント
ミント
耳が遠いだけでも時間がかかるし、すぐ話がよそに飛んで行ってしまうし、理解も難しかったりして全然予定通りには行かないよね~

私の力不足かな😭

初回は特に30分~1時間くらいはかかっちゃうのよ。隣のベットのおばあちゃんも乱入するしね。

世間話も混ぜながら繰り返し繰り返しお話していました。

 

そして、外来患者さんにも栄養指導を行います。

内容は同じですが、ちょっと若い方が多かったかな。→うちの病院で言う「若い方」は70代までを指します(笑)

こちらも、病識のない患者さんがほとんどで、なぜこの病気になったのか・・・辺りから話すことが多くて、初回は1時間くらいかかってしまうという😫

栄養士のカリスマ足立香代子先生のように、検査値を見て必要なことだけをズバッと指導してあげたいんですが、なかなか力不足で。

反省することがいっぱいでした。

先生をご存じない方はこちらの本がおすすめです・・・


 

 

集団指導

集団指導は2人以上15人以下の患者さんを集めて行う指導のことです。

(もっと多くても集団指導ですが、診療報酬が付くのは15人までとなっています。)

患者さん同士みんなで頑張れるので、患者さんにとっても良いと思いますが、システムを組むのが難しくてうちの病院ではあまりできていませんでした。

昔は高血圧教室・高脂血症教室・肝臓病教室・腎臓病教室など5人ずつくらい集めてやったことはあるんですが、栄養科だけで患者を集め続けることができなくて(力不足で)消滅してしまった。

今では糖尿病教室くらいしできていません。

ミント
ミント
入院でも外来でも、やる気になればできるのに、お恥ずかしいお話です。参考にならずにすいません。 

 

 

チーム医療に参加するという仕事

ミント
ミント
実習に来る学生さんが今一番興味を持っているのが、チーム医療ですよね。
実習で実際に見せてもらえるのを楽しみにしてきました!

私はNST・褥瘡・嚥下・回復期リハ・糖尿病チームに参加してました。

なので、資格もいっぱい取ることになったし、勉強も常にしていないとついて行けない状況でした。

大変ですよね、参加してりゃ良いってもんじゃないですから。

特にNSTは栄養士が中心になって進めるチームなので大変、でもやりがいがありました!

責任もとることになるから、進め方がまずくて主治医に怒られたり、医療監視の時に役人に責められて辛い思いをしたこともありますが😭

 

患者さんが少しでも良くなっていくのを感じられると、それは本当にうれしいものです。

やってて良かったと思える瞬間です。

また、糖尿病チームでは教室を開いたりもするので、資料作りや展示会の準備も大変でした。

チーム医療については忘れないうちに、また詳しく記事にできたらなと思います。

 

 

まとめ

管理栄養士の栄養管理の仕事は大まかに分けて

  • 患者さんのデーターの把握
  • 栄養計画と実施
  • 栄養相談
  • 栄養指導
  • チーム医療参加

ここに書いた以外にも、病院スタッフとしての仕事もあるし、給食管理と合わせると栄養士って結構忙しいです(笑)

ただ、本当にやりがいのある仕事だと思います!

だからやる気のない人は続かないかもです😥

ミント
ミント
チーム医療のような、カッコよく目立つ仕事だけではないこともぜひ知っていただいて(笑)幅広く勉強して頑張っていただきたいと思います。

最後に、お給料のお話ですが・・・

私は結構いただいていました(笑)

だから続いたのかも?!

 

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